日本三景の一つ、天橋立の根元にあるのが元伊勢の籠(この)神社です。天橋立、宮津は30年ぶりの訪問です。
籠神社の宮司家には日本最古の家系図である、「国宝海部氏系図」が伝わり、2000年超に及ぶその歴史に、ずっしりとした
重みを感じざるを得ません。このページを書いているまさに丁度4月24日に大祭である葵祭りが執り行われているはずです。
籠神社の主祭神は海部家祖神の天照國照彦火明命(あまてるくにてるひこほあかりのみこと)。相殿には豊受大神、天照大神、
海神(わだつみのかみ)、天水分神(あめのみくまりのかみ)が祭られています。
そして大本命は、籠神社奥宮の真名井(まない)神社;旧名吉佐宮(よさのみや)の豊受大神(天御中主大神)、イザナギ、イザナミの両大神です。
神話によれば、真名井神社の磐座上でイザナギ・イザナミの国生みの神様たちが天地を行き交う梯子が倒れてできたのが天橋立だそうで、
籠神社・真名井神社の神秘はこの神話からもうかがえます。つい何年か前までは、降臨のための磐座をご神座として、その前方に本殿を建て、
なんと裏門を神渡りのために開け、祭祀の度に、神々に降臨していただいたという、まことに力動的な神と人との交流の場なのです。
つまり、神は磐座に鎮座するものではなく、さらには磐座は神本体ではなく、磐座を降臨場として神々は天地を行き交うということなのです。
それがこの真名井神社では実際に祭祀として顕現しているという事実に、大きな衝撃と感動を覚えました。しかも、その強力な磐座はいまでも
圧倒的なエネルギーの交差点として息づいており、極めて太い天地貫通の御柱の存在を感じざるを得ませんでした。
めまいを起こさせるような螺旋状のエネルギーの入出をイメージ化してみました。不思議なことに、磐座上に生えている樹木の幹は複数に分岐し、
丁度一点から螺旋展開的に空に広がっている…ような形態をしており、樹木も磐座から出ているエネルギーを感知しているようでした。
籠神社の南方にある日室ヶ嶽といい、真名井神社の磐座といい、…稀に見るスーパーパワースポットなのです。
1999&2002 泰山記
PS 2010年高精細画像に置き換え+写真追加