古峰ヶ原心象紀行3;巨石の森美術館-2
Copyright(C) 2001 by Taizan



泰山の古代遺跡探訪記
Presented by… クリックで---
プロデューサー;概念デザイン研究所へ---
コンセプチュアル・シンボル
”創造のピラミッド” Gainendesign-Labo.


------------------↓本サイト主催の概念デザイン研究所が無料公開しているエッセイの PR↓------------------
※概念デザイン特別エッセイ集2021;大谷選手など今気になる話題の概念分析が盛りだくさん!
概念デザイン研究所FaceBook
サイトオーナー泰山こと山口泰幸FaceBook
サイトオーナー泰山こと山口泰幸のプロフィール
※ご連絡用メール;taizan@gainendesign.com
概念デザイン研究所Fホームページ
泰山の古代遺跡探訪記ホームページ

------------------↑本サイト主催の概念デザイン研究所が無料公開しているエッセイの PR↑------------------


古峰ヶ原は全体的に光が溢れる”心地よい”場所である。歩きながら、ふと岐阜にある磐座の森を思い出していた。磐座の森にも燦燦と太陽が降り注いでいた。 それだけで気分が実に充実してくるのである。ここも同じだ。巨石を味わうには最高の場所のひとつだろう。

”巨石の河原”を抜けると道がなだらかになり、辺りが一段と明るくなってきた。背の低い熊笹に覆われた広場に出てきた。まだ若い樹木が間をおきながら 立ち並んでいる。その情景はまるで軽井沢の別荘地といったところだ。その広場に点点と性格のことなる巨石が”置いてある”。そこは山道からかなり奥に 入りこんだ、あまり人が踏み入れないところだ。にもかかわらず、箱根の森の美術館のように非常に整然と巨石達は”置かれている”のだ。

2000泰山記

2010 高精細画像に置換え+補足



いままで訪ねた巨石の殆どに、日の光が関係していたが、この古峰ヶ原は本当に明るいのである。特に今居る広場はすこぶる明るい。それには理由がある。 樹木が若いからか、細くて背が低く、太陽光線が直に入ってくるからだ。
通常巨石には大木がつきものである。つまり巨石が樹木を”育ててしまって”、 大木になってしまうからだ。そういう巨石と大木のセットをいくつも目撃してきたこの目には、古峰ヶ原の広場の光景は不思議この上ないものに映る。

先行探索をしてくれた工藤さんがいなければ、この広場を発見するまでに多くの時間が必要だったと思う。かれに促されてその広場で見せられた驚異の巨石が これだ。



形態的には『畳石』のような軽自動車ほどの大きさもある巨石で、驚いたことに”層”をなしている。明らかに上の写真の巨石とは違う。雨による侵食が 真横に入るとは考えられない。また亀裂が多層に奥深く入っていて、おそらく剥離するのは簡単な様に思えた。しかもそのかたちが殆ど長めの弁当箱の様で 人工的な造形を強く匂わせている。その後方には、その広場にはにつかわない、密集した樹木があり、この巨石の周辺からかなり高いエネルギー放射が あるのではないかと思われるのだ。

”樹木が石を割る”という通説があるが、これまでの実地見聞では、「そういう痕跡はない」。むしろ”樹木は巨石に敬意を払っている”。したがって、 巨石から力を貰い受けながら、巨石に迷惑を掛けない様に成長している。つまり樹木が巨石を割ることは無く、包み込むか、廻りこむという認識が重要だ。 言葉を替えれば、樹木は”巨石の表現体”なのである。だから、樹木の状況からその巨石の意味や力を推測することができる。 写真は、数十年は加齢しているであろう樹木を載せた巨石であるが、それでも鋭利なラインは残されたままだ。ちなみに、この巨石は非常に人工的な ラインと曲面を持つ巨石である。





古峰ヶ原の広場も終わりに近づく頃、工藤さん一押しの巨石を見せてもらった。10畳以上の大きさをもつ、『凹面鏡』のような巨石で、文字通り、上面が凹面 になっており、単純に割れた!?…ということでは済まされない凹面の美しさが印象的なのだ。

古峰ヶ原には少なくとも2種類の巨石が存在している。ひとつは他の場所でも良く見かける花崗岩の巨石。もうひとつはこの写真のような亀裂痕が激しい巨石である。 そして非常に悩ましいことは、それらが同じ場所に同時に存在していることだ。そこに強い”意図”を感じざる得を得ない。 また最後の写真でわかるように、亀裂痕が激しいにもかかわらず、それは「直角を形成」していて、しかも二つの面は完璧にフラット面である。 古峰ヶ原にはこのように2重、3重のテクノロジーが”隠し絵”として存在している。

続く…


『泰山の古代遺跡探訪記』topへ