五葉、遠野、そして姫神を結ぶ西北のライン上に、大湯のストーンサークルが載っています。五葉山は本当に不思議で神秘的な山です。
三陸鉄道に揺られながら、ふと五葉の方面に目をやれば、そこにはなんとも不思議な「虹の大鳥居」が輝いていました。周囲の時雨にも拘わらず、登山中は全て晴天であったことが不思議です。
山頂の日の出岩を拝観しおわると途端のみぞれ雨。やはり五葉は神秘の山。
1996泰山記
2010 高精細画像に置換え+補足
五葉山(1341.3m)が日本ピラミッドであると、葦嶽山探索の後酒井勝軍は明言している。この説を重んじて小生も
1995年に、日の出岩を確かめに登拝した。
形体的には五葉山自体が典型的なピラミッド型をしているわけではなく、また、ピラミッド山であると断じえないのではないかと否定的な意見を持つ人もいる。たしかにピラミッド山であるという確信よりは、その存在と出来事の不思議さが個人的には印象深く残っている。
9合目以上には樹木はほとんどなく、草原のような光景が広がる。…と思えば、突然亜熱帯樹林のような茂みが山頂付近に姿を現わしたりもする。往復3時間余りの行程でみぞれ交じりに吹きすさぶ風の凄さには驚いたものの、スポット的には全行程で晴天であった。
麓の駐車場に戻って、再びびっくりしたのは、駐車場には土砂降りの雨が降ったらしく、クルマもろともびしょびしょで、
クルマの下側だけが乾いている状況だった。
ところで、酒井勝軍は五葉山登拝後、急速に体調を崩し、病に伏せるようになるのだが、五葉山頂上で酒井は不思議な光景を見たと
している。五葉山に登って暫く休息をしていると、俄かに霧が沸き立ちまるでそれが海のごとく周辺の山々を飲み込み、自分のいる高みのほか全てを覆いつくしてしまった。そのとき日本の神秘を得心した…というもの。酒井自身はそれ以上ことについて触れてはいない。
いまだに気にかかる内容である。
当日はクルマで釜石から国道45号線を唐丹の下荒川まで下り、熊野川沿いに県道193号線を西進して赤坂峠に行き、赤坂峠登山口から登拝開始。シャクナゲ荘、五葉山神社を経由して山頂および日の出岩をめざした。